自動給水装置 APS-Pro (湿度センサー付)のご説明はこちら

APS-PRO.DIYは自動温度、湿度制御機能を備えた機器で、APS-Proに電子サーモスタットを追加したシリーズです。
温度制御機器は容易に入手できますが、格安で精度のよい湿度制御装置も販売できるようになりました。 ご自身の
アイデアで鳥類・爬虫類の孵化や恒温湿槽にご利用できます。

1. セットの一例
鳥類、爬虫類,、昆虫、野菜、植物、魚類のバイオ恒温湿用特注ケースの製作もたまわりますのでご用命ください。

付属品

2.APS-Pro.DIYの使用方法

2-1 組立方法
①  シリコンチューブを正確に35mmの長さに切り、図 1-4のようにチューブをニップル(継ぎ管)に元まで挿入します。
(通常、ご購入時には図 1-4のように組立てられています。)
★ 完全にニップル(継ぎ管)に挿入されていない場合、うまく動作しないのでご注意して下さい。
②  1.5mの長さのシリコンチューブを2分割にカットし、先ほど組立てたニップル(継ぎ管)の両端にチューブを元まで挿入します。
③  図 1-4の状態が正常です。図 1-3のように完全にニップル(継ぎ管)に挿入されていない場合、うまく動作しないのでご注意して下さい。
④  図 1-6のAPSの裏面にある2本のネジを外しケースを取り、図 1-4のように組立てたチューブの片側を図 1-5の b 部分にはめ込みます。
⑤ 反対側のチューブを C のようにつかみ、d の部分に取り付けます。
⑥  内部でシリコンチューブがもつれないように、IN(水の取入れ)およびOUT(給水)部分のチューブを伸ばし調整して下さい。 チューブがふさがっていないか確認後溝にはめて、ケースをネジで閉めます。 図 1-6 のケースを閉じる前に必ずシリコンチューブを押しつぶしていないかを確認して下さい。
図 1-5
図 1-6

2-2. 温度コントローラーの組立方法
▲ メーカーは、お客様の誤まった使用に起因する製品損害や事故・障害の責任は負いかねます。
① 図 2-1のように背面にある2本のネジを外しケースを取り、基板に固定されている2本のネジも外し基板を取り出します。
② 3mmの長さで、AC電源コードおよびヒーター線の外被を心線を傷つけないように剥ぎます。 (図 2-2参照)
③ 安全性のために心線をねじり、各記号に対応するソケットの心線を入れて、ネジで留めます。  (図 2-3、2-4参照)
④ コードを取り付けられた基板をひっくり返し、再度APSに設置します。  (図 2-5参照)
⑤ ケースをネジで留めます。 (ネジはきつく閉めないで下さい。)
*  電源コード (a,b) とヒーター線 (c,d) がケースの内部で絡まらないようにご注意下さい。
   a は1のAC INに  bは2のCOMMONに cも2のCOMMONに dは3のHEATING LINE OUTにつなぐ。
  直流 DCファンの結線は+12V と -のGRD の表示がございますので極性を間違いの無いよう結線してください。
⑥ 上記の図 1-2のようにAPSを孵卵器に設置し、孵卵を始めることができます。

操作方法
機     能 操          作          法 機     能 操          作          法
湿 度 セ ッ ト  ボタンを同時に1回押す→ rH → + 若しくは ボタンで希望の湿度をセットする。 30秒後に自動的にセット
される。
  外気湿度が低湿であることが望ましい。
温 度 セ ッ ト  ボタンを同時に2回押す→ tE →  若しくは 
 ボタンで希望の温度をセットする。 30秒後に自動的にセット
される。
  外気温度が常時25℃であることが望ましい。
湿  度  較  正  ボタンを押しながら電源を入れる(コンセントを入れる)。 →  CA →   若しくは ボタンで器内の湿度に合わせ、そのままにしておくと30秒後に自動的にセットされる。 繰り返しこの操作をしますと正確な較正ができます。 温  度  較  正  ボタンを押しながら電源を入れる(コンセントを入れる)。 →   CA →   若しくは ボタンで器内の温度に合わせ、そのままにしておくと30秒後に自動的にセットされる 繰り返しこの操作をしますと正確な較正ができます。
湿度セット範囲 * 湿度 : 20~80% (工場出荷時 45%)
* 温度 : 20~42℃ (工場出荷時 37.5℃)
* 湿度較正範囲 0~+20% 
* 温度較正範囲 0~+10%
手動給水操作 ボタンを6秒押す。  2分間手動給水  ボタンを12秒押す。
初期設定 (工場出荷時)  ボタンを同時に6秒押す。 → rS → 工場出荷時の値に戻る。 温度表示  温度を見ながらボタンを押す。

2-3. 蒸散パッドのセット
① 図 2-1のように蒸散パッドを切り、図 .2-3のように折りピンで固定させます。 しかし設置する孵卵器内の構造により蒸散パッドの大きさ、設置場所等が  異なりますので大方の目安や仕組みであることをご承知下さい。蒸散パッドのサイズで蒸散する表面積が異なり湿度が変わります。
* ピンの間隔、サイズに関しては図 2-2を参照して下さい。
② 孵化する1~2日前には、高い湿度を維持することが重要となります。
  孵卵中は、水鳥の場合は45~55%、通常の鳥の場合には40~45%、オウムの場合には35~45%が適湿です。
  孵化末期では、全ての鳥種において65%以上に維持してください。
* 少なくとも3日ごとに、給水装置にセットした給水ボトルの水位をチェックして下さい。
  水が不足にしている場合は、直ちに水を補充して下さい。
  水道水または蒸留水をご使用下さい。 ろ過水や井戸水などでは、蒸散パッドに水の成分が付着し易いのでその性能を保持できない可能性があります。

2-4. 給水速度の調整
▲ 給水速度の調整はAPSで容易にコントロールすることができます。
▲ プラスドライバーで 'Speed' 部分を時計回りに回すと給水速度が増し、反対に回すと速度が下がります。 (図 2-4)
▲ 孵卵器内の多湿、冠水を防ぐために、始めは一番遅い給水速度からご使用下さい。 (3秒で1滴)

3. チューブの交換
▲ シリコンチューブがもろくなった場合、効果的な給水できなくなるので上記2-1のチューブ設置時と同じ方法で交換して下さい。
* 必ずAutoElex製のシリコンチューブを(直径Φ2.6×3.5)ご使用下さい。

4. 機器のお手入れ
▲ 水で洗わず、柔らかい布などで拭いて下さい。
▲ 長期間保管される場合には、APSからシリコンチューブ取り出し、チューブ内の水を取り除いて下さい。 
   またチューブ内の穴をふさがないように、ねじらずに保管して下さい。
▲ 再度使用される場合には、チューブを軽く伸ばし穴がふさがっていないことを確認して下さい。

5. トラブル発生の場合
▲ 給水されなかったり、モーターから異音がする場合は、シリコンチューブがどこかで折れているかふさがっている恐れがあります。
* チューブに問題がない場合、下記の項目を確認して下さい。
1. 汲水するボトルから給水までの行程で正しくチューブが設置されているか。
2. モーターが左回りに回転していないか。 もしくは IN と OUT のチューブの位置が正しいか。
3. シリコンチューブが正確に35mmに切られているか、またニップル(継ぎ管)に元までしっかり挿入されているか確認。
* 問題が解決されない場合は、Belbird までお問合せ下さい。

6. 仕様書
機   種 APS-Pro APS-Pro.DIY
入力 電圧 DC 12V DC 12V
消費電力 25mA 25mA
サ イ ズ 幅 75 x 奥 28 x 高さ 100mm 幅 75 x 奥 28 x 高さ 100mm
重   量 120g 150g
表   示 湿度 % 温度・湿度
制   御 自動湿度制御 温度・湿度・ヒーター・ファン